NPO法人 高齢者ネット援護会

理事長ごあいさつ

学問の神様として知られる北野天満宮のほど近く、北野商店街の一角にみつわ倶楽部はあります。おかげさまで創設から十余年を迎えました。これもひとえに地域の皆様のご理解があってのことと感謝申し上げます。
さて、我々、みつわ倶楽部が目指す介護とはどのようなものでしょうか。
介護を意味する英語「care（ケア）」はラテン語の「care(カレ)」が語源と言われ、その「care（カレ）」には「ともに悲しむ」という意味があるそうです。
介護するとはどういうことなのか？介護の本質的な意味を考える時、この「ともに悲しむ」という姿勢がとても大切になるのではないかと考えています。
高齢者は年齢とともに必ず衰えてしまう心身を抱えながら生活をしていています。その高齢者の心や身体の「痛みや苦しみ」を「ともに悲しむ」ことができるかどうかが質の高いケアには求められていると思うのです。
また、高齢者の中で自ら好んで要介護状態になった人はいません。やむを得ず要介護者になってしまったという、いわば「不幸」の上に我々介護者の仕事が成り立っていると言うことも忘れてはならないでしょう。
謙虚な気持ちを持ちつつ、弱い立場にある高齢者の良き理解者として、やがて訪れるゴールをともに目指す良き伴走者としてホスピタリティのあるケアを目指しています。
この北野の地において、「みつわ倶楽部があって良かった」と、地域の皆様から喜んでいただけるような介護事業所を目指して頑張っていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人 高齢者ネット援護会
理事長　神谷賢蔵